さまざまな事情で離婚する際に、家の住宅ローンが残っていると処分方法に困るケースが少なくありません。
ローンが残っているために夫または妻が住み続け、一方は住まないのに連帯保証や連帯債務がついたままの状態は、お互いに不安が残るでしょう。
そのような際には、任意売却するのもひとつの方法です。
今回は離婚における任意売却について、メリットとデメリットやおすすめのタイミング、注意点を解説します。
離婚の際に家を任意売却するメリットとデメリット
任意売却とは、金融機関の合意のもと、家の売却価格が住宅ローンの残債を下回っているオーバーローンの状態でも売却できる方法のことです。
主なメリットは、「競売よりも高く売れやすい」「プライバシーを守りやすい」の2点があげられます。
競売の場合は市場価格の7~8割になってしまうケースが多いですが、任意売却のほうが高く売れることが多いです。
また、競売になると裁判所主導で手続きが進むため、執行官が自宅にやってきて家の中を物色されたり、周囲に知られたりするリスクがあります。
任意売却であれば、不動産会社に仲介して不動産市場に売却できるので、近所に詮索される心配もないでしょう。
任意売却のデメリットは、「売れない可能性がある」「ブラックリストに登録される」の2点です。
価格やタイミング、ニーズによっては買い手が見つからず、なかなか売れない可能性も考えられます。
また、信用情報機関のブラックリストに登録されるため、クレジットカードが使用できなくなり、約5年間はローンを組めない点に注意が必要です。
離婚で家を任意売却する際の適切なタイミングとは
任意売却をいつ実施するべきかどうかは、それぞれの事情や希望内容によっておすすめの時期が異なります。
離婚前に家を売るのがおすすめのケースは、離婚後は連絡を控えたい、売却が完了するまで離婚を待てる方です。
家の売却の手続きはお互いの合意が必要なため、離婚前のほうがお互いの合意が得られやすく、話し合いがスムーズに進みやすくなります。
離婚後に家を売却するのがおすすめのケースは、早く離婚したい、できるだけ高く売りたい方です。
家の売却には3か月〜6か月程度の期間を要するので、離婚を急ぐ方は離婚を成立させてから離婚後に家を売却すると良いでしょう。
また、離婚協議中は離婚に関する手続きと売却手続きに追われる状態になりますが、離婚後であれば売却活動に専念できます。
離婚で任意売却する際の注意点
任意売却はオーバーローン状態での売却を前提とするので、ローンを完済できずにいくらかローンが残る可能性が高いことに気を付ける必要があります。
離婚後もローンを支払っていくため、どれだけ支払いを負担するのか夫婦で話し合い、協力して手続きを進めなければなりません。
まとめ
離婚による任意売却は、それぞれの家庭状況や希望によって離婚前もしくは離婚後がいいのか、適切なタイミングが異なります。
任意売却を検討する際は今回ご紹介したメリット・デメリット、注意点などもふまえ、慎重にご判断ください。
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