ご両親との同居や二世帯住宅を考えられている方には、住宅ローンを誰の名義で組むのかはひとつの問題ではないでしょうか。
問題解決の1つとして、この記事では親子リレーで組む住宅ローンについてご紹介します。
どのような仕組みのものか、そのメリットや注意点を解説します。
住宅ローンの親子リレーの仕組みとは
親子リレーローンとは、1つの住宅ローンを親子で引き継ぎながら返済する仕組みのローンを指します。
借り入れする金融機関によって、それぞれ名称は異なりますが、親子でリレーしながら返済することで「親子リレー」と総称されるものです。
住宅ローンは一般的に80歳までの完済が条件とされていますが、高齢者の場合は審査通過が難しく現実的ではないでしょう。
しかしこの親子リレーの仕組みを使えば、たとえば80歳までの15年間はお父さま、それ以降の20年間は息子さんが返済をするといった形式が取れます。
このようにローンの年齢条件や収入の問題で、1人で住宅ローンを返済することが難しい方に向いている住宅ローンが親子リレーローンです。
親子リレーとなる住宅ローンのメリット
親子リレーローンの利用には、いくつかのメリットがあります。
1つ目には、返済期間に余裕ができることが挙げられます。
先ほどもご紹介したように、親だけの返済の場合は年齢制限までの期間が短くなりますが、親子の場合はその分長くなるでしょう。
またローンの借り入れ可能額に関しても、その基準となる年収は親子の収入を合算したものになるため、可能額が大きくなります。
もちろん、無理して大きな額を借り入れすると返済に苦しむ可能性もあるため注意は必要です。
同じように住宅ローン控除でも親子の両方で控除が適用できます。
住宅ローン控除は、最大で13年間適用されますので、こちらも大きなメリットとなるでしょう。
親子リレーとなる住宅ローンの注意点
しかし親子リレーローンには注意点もいくつか存在します。
まずは返済のリスクについてです。
親子でローンを組む場合、団体信用生命保険に加入できるのは対象者のうちいずれか1名のみです。
親が団体信用生命保険に加入しておらずに返済途中で亡くなってしまった場合、残債は子に引き継がれます。
つまり予定よりも早くから子に返済義務が生じますので、親が団体信用生命保険に未加入の場合は注意しましょう。
子が転勤などで新たな土地に引っ越し、家を購入しようとした場合には、新たに住宅ローンが組めませんのでこちらも注意が必要です。
また、購入資金の負担割合と所有権登記の持分割合が異なっていると、不動産の贈与がされたとの判断に至り贈与税が発生するケースがあります。
不意な支払いが増えないよう、計画を立てて住宅ローンを組むようにしましょう。
まとめ
親子リレーローンに関する仕組みやメリット、注意点をまとめてご紹介しました。
メリットもあればデメリットもあるのは、どんなものにも共通することです。
ご自身にとって、親子リレーでローン返済することに、どの程度メリットがあるかを考えたうえで検討することをおすすめします。
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