資金や立地条件の都合などで中古住宅を購入した方のなかには、買ったあとに不具合などを気にされる方が多くいます。
そこで今回、中古住宅の補償の保険である既存住宅売買瑕疵保険とは何か、宅建業者から加入する場合と、個人から加入する場合の流れをご紹介します。
中古住宅の購入を検討している方は、記事をチェックし保険加入を検討してみてください。
加入の流れの前に～中古住宅の既存住宅売買瑕疵保険とは？～
既存住宅売買瑕疵保険とは、買主が不利益を被らないように、欠陥や瑕疵などが購入後発覚した場合に、売主の代わりに修繕費用を立て替えてくれる保険制度です。
契約不適合責任と同様に、買主保護の観点から設けられた制度となっています。
売主側が対処してくれず修繕ができない場合にも利用できる、おすすめの保険と言えるでしょう。
たとえば、中古住宅購入後に雨漏りなどの欠陥が見つかった場合に、保証会社が修繕費用を立て替え補修することが可能です。
そのあと、保険会社から売主へ費用請求がおこなわれる流れです。
補償内容は保険会社によって異なりますが、主に柱や壁、床や外壁、屋根などの部分が含まれています。
保険期間や支払い額は、宅建業者から申し込みなのか、個人なのかによっても変わってきます。
中古住宅の既存住宅売買瑕疵保険を宅建業者から加入する流れ
宅建業者から加入する場合は、どのような保険なのかを確認し、申し込みの意思を伝えます。
そのあと、保険会社の検査を受け、保険証券発行の流れになります。
保険証券は引き渡し前に渡されるのが一般的ですが、融資の決済日の契約状況によっては、引き渡しと同時に渡されるケースもあるでしょう。
宅建業者から加入する場合は、保険期間が2年または5年の保険が多く、保険金額の上限は500万円または1,000万円です。
受け取れる保険金額の計算方法は、修繕費用－免責負担10万円×80％で求められます。
中古住宅の既存住宅売買瑕疵保険を個人で加入する流れ
個人で加入する場合は、自分で既存住宅売買瑕疵保険について調べ、申し込みに必要な書類を提出し、保険会社の検査を受けて加入する流れとなります。
宅建業者と違い保険期間が1年・2年・5年の保険が一般的で、保険金額は200万円・500万円・1,000万円です。
免責金額が10万円ではなく5万円が原則となっています。
計算方法は修繕費用－免責負担5万円×100％で求められます。
まとめ
既存住宅売買瑕疵保険とは、中古住宅購入後に見つかった不具合の修繕費用を補償してくれる保険です。
申し込みが宅建業者・個人により保険期間や保険金額、免責金額が異なります。
何かあったときの備えとして、加入検討をおすすめします。
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