不動産の売却を検討していると、よく知らない用語が出てきて困ってしまうという方は少なくありません。
今回は、不動産の売却における簿価(ぼか)について、不動産用語に馴染みのない方でもわかりやすいように解説していきます。
また、不動産の時価についても触れていくので、これから不動産の売却や購入を検討している方も必見です。
不動産の売却で耳にする「簿価(ぼか)」とは?
不動産の売却や購入を検討するときは、今まであまり聞いたことのない言葉や目にした経験のない言葉に出会うことも多くありますよね。
とくに、不動産売却においては、知っておくとメリットが大きい税金のお話などもあるため、日々のやり取りのなかに出てくる不動産用語はしっかりと網羅しておきたいものです。
不動産の売却においての「簿価(ぼか)」も、もとは会計処理から来ている言葉と同じ「帳簿に記載されている価格」といった意味合いで使われますが、おもに「不動産を購入したときの取得価格」のことを指します。
そして、この簿価と対の意味合いを持つ価格が、より多くの方に馴染み深い「時価(じか)」になります。
時価は、不動産の市場価値のことを指す用語にあたります。
たとえば、5,000万円で購入した不動産が3,000万円の価値に下がった場合は、簿価が5,000万円、時価が3,000万円となるわけです。
実際の不動産の時価を計算する手段としては、固定資産税評価額と相続税評価額から算出する方法、不動産鑑定士に評価を依頼する方法、不動産会社に査定を依頼する方法などがあります。
不動産の売却で簿価を賢く活用する方法とは?
不動産を購入したときの価格が、簿価にあたることがおわかりいただけたかと思いますが、不動産の売却では売却のタイミングなどが売却価格に大きく影響してきます。
一般的に、不動産の売却に適したタイミングと言われているのは、時価が簿価を上回ったとき。
つまり、損をすることなく不動産を売却することができるときです。
しかし実際のところ、マンションや一戸建てなどの不動産は、築年数を経ていくと価値が下がってしまうもの。
簿価を不動産の売却に活用するのは、むずかしいと言われていますが、簿価がはっきりとわかっている場合は、「減価償却費の計算をするとき」「損益計算をするとき」「購入希望者との価格交渉をするとき」などに利用しましょう。
また、相続した不動産などで簿価がよくわからないという場合は、「成約価格の5%相当を簿価とする」という不動産業界のルールを用いるのがおすすめです。
まとめ
簿価や時価といった不動産用語が持つ意味合いが、おわかりいただけたかと思います。
簿価のほかにも、公示地価・基準値標準価格(基準地価)や相続税評価額(相続税路線価)など、不動産の価値を評価することができる指標がありますので、ぜひいろいろと活用してみましょう。
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