不動産の売買というと、普段聞きなれない用語が多く出てくるため、ついつい「難しいから…」と意味を理解することを敬遠しがちです。
「仲介の不動産屋に任せてあるから、大丈夫」と思っている方、ちょっと待ってください。
確かに取引する上で信頼できる不動産会社はとても大切ですが、自分自身でその意味をしっかり把握せず、流れに任せて売買を進めてしまうのはとても危険です。
専門家ほどの知識は必要ないにせよ、売買に関する内容を把握できるだけの基本的な用語とその意味は理解しておくべきと言えるでしょう。
今回は、不動産売買における「現状渡し」という用語の意味、ならびにそのメリットデメリットについてご紹介します。
「現状渡し」とは?
まずは「現状渡し」の意味について、ご紹介します。
これは読んで字のごとく「今ある状態のまま引き渡す」という意味になります。
例えば、土地の売却情報として掲載されている物件があったとします。。
この土地には古い建物が建っていたとします
この建物を残したまま売買を行うことを「現状渡し」と言います。
ちなみに、土地の元々の持ち主である売る側(売主)の負担で、この古い建物を撤去し、土地だけを売る際には「更地渡し」と呼びます。
「現状渡し」のメリット・デメリット
続いては、現状渡しのメリット・デメリットに関してご紹介します。
買主と売主、それぞれでメリット・デメリットが異なりますので、それぞれご紹介したいと思います。
買主のメリット・デメリット
まずは買主側のメリットとデメリットについて、ご紹介します。
メリット
●購入する時の状態が分かりやすい
デメリット
●外から見て分からない部分の問題が発生した場合に、売主に確認をとったり、費用が掛かるなど余計な手間が掛かる場合がある
買主としては、見たままの状態で購入できるため、買う際にイメージしやすいというメリットがあります。
デメリットについては、目に見えない部分…例えば、地面を掘り起こしてみたら古い水道管などの廃棄物が出てきて撤去費用が掛かる場合、後に思わぬトラブルが発生する場合が考えられます。
続いて、売主側の現状渡しにおけるメリット・デメリットについて、見ていきましょう。
売主側のメリット・デメリット
メリット
●売却前に手入れする手間が省ける
デメリット
●相場よりも売却価格が安くなってしまう可能性も…
売主側として、現状渡しは今の状態のまま引き渡すことができるため、事前のリフォームや作業を省くことができ、時間的にも費用的にも節約することができます。
ただしその分、相場価格よりは安く売却される可能性が考えられます。
他よりも安い分多くの顧客の目に止まり、短期間で売却を行える可能性もありますので、けっしてデメリットだけとは言えないポイントですが、売却時には念頭におきつつ、仲介の不動産会社とよく相談した上で進めていくと良いでしょう。
必見|売却査定
まとめ
不動産用語である「現状渡し」の意味、ならびにメリット・デメリットについて、ご紹介しました。
不動産用語は難しいと感じてしまいますが、何も知らずに売買を行ったため後悔した…というケースも多々あります。不動産売買は大きな金額が動きますので、基礎的な用語とその意味は把握しておくことをおすすめします。
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