杉並区では、残された自然環境を把握するために、生物調査を行っています。
1985年に開始した調査は、5年ごとに行い、報告書としてまとめられています。
この記事では、杉並区が行っている自然環境調査の内容をご紹介します。
杉並区の自然環境調査報告書の概要
杉並区の自然環境調査報告書では、植物、蜘蛛類、昆虫類、鳥類は専門調査員が調べており、両生類、は虫類、ほ乳類については、区民のアンケートでの調査です。
1985年に1次調査を行い、令和2年の調査で7次調査になります。
植物は1,140種類、蜘蛛類は197種類、昆虫類は1,009種類、鳥類は57種類、両生類は6種類、は虫類は9種類、ほ乳類は6種類確認されました。
杉並区は、関東の南部にあり、東京23区では西部にあります。
世田谷区と武蔵野市、三鷹市に隣接しており、面積は34.96平方キロメートルです。
東京23区では、8番目に大きな区です。
杉並区内に生息する動植物の状況
杉並区の緑地の拠点となっているのは、善福寺公園や和田堀公園などの水源地のある公園です。
モチノキやヤツデ、エノキ、クヌギ、カニクサなどの多種多様な植物が生息し、ハルジオンなどの帰化植物も生息しています。
蜘蛛類は、ヒメグモ、ハエトリグモ、コガネグモ、サラグモなどが生息しヒメグモ類やハエトリグモ類が多いです。
オオイヒメグモなどは6次調査でも確認され、引き続き7次調査でも確認されました。
昆虫類では、チョウ目が全体の3割を占め、カメムシ、ハチなどが続きます。
杉並区の南部地区で多く昆虫が確認され、北部地区がもっとも少なかったです。
鳥類は、公園や河川などの様々な環境の20箇所を選び調査をしました。
スズメが一番多く、カモ、ペリカン目が続きます。
アトリやコチドリなど今回の調査で初めて確認された鳥もいました。
両生類は、アズマヒキガル、アマガエル、ウシガエル、ツチガエルなどのカエルが確認されています。
杉並区の中でも、アズマヒキガエルが広い範囲で確認されました。
は虫類は、イシガメやスッポンなどの亀類、カナヘビなどの蛇類などが生息しています。
ほ乳類は、モグラ、コウモリ、タヌキ、ネズミなどです。
これらの生物がどこに生息するかによって、その場所の環境の質を計れます。
環境を計るものさしともなっており、自然の豊かさを示すのに役立つデータです。
7次調査によって、新しく発見された動植物もいくつかあります。
まとめ
杉並区では5年ごとに自然環境調査を行い、区内に生息している動植物を調べています。
植物や昆虫の種類が多く、区内に生息する虫類やほ乳類は数種類のみです。
杉並区は都内にある区ですが、河川や森林、公園などの自然が多く残されているので、動植物も多く生息しています。
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